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僕の法政大学史20 2009年5月15日

2009年5月15日、この日から翌16日にかけて11名が逮捕される暴処法弾圧が起こった。


この日僕は一限から大学に来て講義を受けていた。
僕が異常に気づいたのは一限終了後の休み時間からで、僕の後ろをずっと職員さんがつけてきていることに気づいた。このときはまだ、僕の元には誰かが逮捕されたというような情報は届いていなかったので、文連の周辺人物である僕への尾行については「法政大学ならやりそうなことだな」くらいにしか思わなかった。今になって思うとこの感覚からして既におかしいのだが、当時の学内情勢から僕はあまりおかしさを感じることができなかった。

昼休み辺りからズートロ先輩や齋藤君たちの逮捕、増井君は連絡がつかない(逮捕されたのではないか)という情報が届き始めた。

僕はこの時に先輩・友人の逮捕を人生で始めて経験した。
いつかはこの時が来るだろうと思っていたけれど、実際に経験してみると想像以上に苦しかった。逮捕覚悟で戦っている友人を止めることも一緒に戦うこともできないまま終わってしまった。自分は本当にこれでよかったのだろうかと考えた。

そんなことを考えながら法大の門を出ると、すぐに公安警察が僕の元に来て「話を聞きたいから着いてきてくれ」と言われた。今思えば、ここで断るべきだったのけれど、当時僕は自分がこのようなことに巻き込まれるという意識はなく、事情聴取が任意であるということすら知らなかった。何かがおかしいとは感じつつも抵抗することもなくただ着いていった。

法大前を出て公安警察に連れて行かれたのが17時くらいで、事情聴取が終了したのが夜の1時前後だったと思う。僕は初めは抵抗していたが、検事の簡単な脅し一つで屈服して、自分にわかることを答えてしまった。


事情聴取が終わり解放された後、僕は今まで感じたことがないほど深く恐怖し、動揺し、絶望していた。

先輩や友人が逮捕されてしまうことを悲しんでいたが、それと同時に僕はその先輩や友人が不利になるかもしれない情報を「敵」に話してしまうような人間だった。簡単な脅しで友人を売ってしまうような薄情な自分に嫌悪した。
また、僕はそれまで闘争の当事者であるという意識はなかったけれど、事情聴取を通して意識が変わった。どこかで公安警察が僕を監視しているかもしれないという今までの人生で感じたことがない種類の恐怖も感じた。齋藤君や増井君はこんな強大な恐怖に立ち向かっていたのかと驚いた。獄中の友人たちはどうしているのだろうかと、強い罪悪感とともに、考えた。


友人・先輩の逮捕が悲しく、薄情な自分に嫌悪し、公安警察・権力は怖かった。
たった一日で僕の目に見える世界が大きく変わることになった。2009年5月15日はこのようにして終わった。
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先輩が作ったサークルが廃墟になってしまったので、かなり個人的に使っています。

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